サーフィンに夢中になると、サーフボードの幅、形状などが気になってくるもの。もう一歩踏み込んでサーフボードを検討したいという初級者に向けて、サーフボードについて解説!
サーフボードの幅など、長さ以外に種類がある
サーフボードの選び方の記事で、基本のきとなる、長さと外側の素材について説明しました。
他にもまだ種類があり、幅、重さ、形状、内側の素材により、サーフボードが違うものになってきます。
幅
一般的にはサーフボードの幅は、広い方が安定性があり、テイクオフもしやすく、初級者向きです。
幅が狭いものは、形状にもよるので一概には言えませんが、同じ長さで幅が広いサーフボードよりは、初心者の人には安定性が低いように感じやすいです。(中級者になるとまた変わります)
ですが、ロングボードでも幅が狭いボード、ショートボードでも幅が広いタイプがあり、それぞれで適した波やライディングの目的が異なります。
またたまに、幅が狭い方が持ち運びがラクなので、幅が狭いサーフボードを探す人もいます。持ち運びと海の上でのパフォーマンスのどちらを優先するかによりますが、個人的には持ち運びよりも、波や目的に合わせた幅であることの方が重要だと思います。
重さ
幅と同じで、持ち運びを考えて、重さを気にする人がいます。軽い、重い、どちらもメリット・デメリットがあります。
軽い…メリットは持ち運びやすい、デメリットは風で煽られやすい・ドロフィンスルーやローリングスルーが難しいなど。
重い…メリットは重さを活かしてスピードが出る・安定性が高い、デメリットは重さがゆえに体力を消耗するなど。
こちらも何を優先とするかです。
形状
サーフィンをしていると、色々なサーファーが色々な形状のサーフボードに乗っています。形状は、全体からパーツまで、主に以下があります。
アウトライン
サーフボード全体の形状のこと。
レール
サーフボードの両サイドの縁(エッジ)のこと。 レールはおおまかに言うと、厚いか薄いか。ただその中でも厚みのもたせ方が様々あります。レールは波の乗り味に大きく関わるため、シェイパーさんが非常に気を遣う部分です。
基本的には、レールが厚いと浮力が大きくなり安定性が高まるので、初心者におすすめです。
ボトム
サーフボードの裏側で、海面と接するところ。ボトムの反り(カーヴ)を「ロッカー」と言います。反りが少なくなるほど水面にフィットしやすく抵抗も少なくなるので、スピードを得やすく安定性が高まります。初心者はロッカーはゆるめが良いでしょう。
テール
サーフボードの末端を指し、ボードに乗った際に足側になる部分です。 テールは、フィッシュやピンなど様々な形状があります。テールはターンをした時に水面に沈むので、形状によって動きが変わってきます。
テールが広ければ、反発する力が大きくスピードを得やすいです。一方で、脚力のない人はボードを水に沈めにくいためターンがしにくいこともあります。
ノーズ
サーフボードの先端の部分。ノーズから30cmくらい下をノーズ幅といい、ノーズ幅は広いとパドリングやテイクオフする際に安定性が増します。
フィン
サーフボードのボトムのテール周辺に付ける、小さなひれのこと。 自転車のハンドルのように操作性を左右するだけでなく、ボードの動きを安定させるなど、非常に大きい役割を持っています。
フィンをうっかり忘れて海に入ったことがありますが、波の動きに左右されやすく、コントロールが難しかったです。
サーフボードにもともと付いているグラスオンタイプ、別途セッティングするタイプがあり、サーフボードに合ったサイズや形状を選びます。
内側の素材
サーフボードの内側の素材=心材(ブランクス)も、種類がいくつかあります。
・PU…ポリウレタンに発泡剤を加えて作られる発泡フォーム。浮力があり安価。
・EPS…ポリスチレンのビーズ法による発泡フォーム。ポリウレタンより軽く浮力があるが、水を吸いやすい。
・XPS…ポリスチレンの押出法による発泡フォーム。比較的に強度と耐久性に優れるが、重たい。
ざっくり説明すると上記になります。ブランクスが何であれ、この後にラミネートなどの加工が加わるので、ブランクスで選ぶ必要はありません。知識として知っていると良いものです。
知れば知るほど奥深い
以上、形状について細かくお伝えしましたが、サーフボードは奥が深いの一言!
気になるサーファーが乗っているサーフボードに興味を持つと、どんなサーフボードなのかを詳しく知りたくなる。すると他にどんなサーフボードがあるか知りたくなる。
こうやって、どんどん興味の範囲が広がってきますよね!
シェイパーさんがどんな風に作っているのか、サーフィンにどんな歴史があるか。サーフィンは楽しむだけでなく、アイテムや歴史も知ると、深くて楽しみが尽きないことに気づきます。
知らないことはたくさん。筆者もまだまだ勉強中です。一緒に学んで、もっとサーフィンライフを楽しいものにしましょう!
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