冬は、サーフィンブーツがテイクオフの時に引っかかって、上手く波乗りできないことがあります。夏と同じようにサーフィンしているのに、もどかしいですよね。。原因と、解決方法をご紹介します!
サーフィンブーツが引っかかる理由
装備
■サーフブーツの厚み
普段の生活で、つま先が厚めのラバーの靴を履くと、歩いていて引っかかることはありませんか?
サーフィンブーツもそれと同じ。
サーフィンブーツを購入するときに、3mm、4mmと厚みから選びますよね。ということは、その分、足全体のサイズが大きくなっています。
なので、ノーブーツの時と同じ感覚でテイクオフすると、つま先が引っかかりやすくなります。
■グリップ力のあるゴム素材
サーフブーツはゴム素材でできています。ゴムは本来滑りやすい材質ですが、サーフィンブーツは滑りにくいよう工夫されています。なので、少しでもサーフボードに触れると、強力な滑り止め効果を発揮してしまいます。
■ウェットスーツの重さ
そもそも冬は、ウェットスーツにグローブと、全身の総重量が2kg以上も重たくなります。特にサーフブーツは水が入ると、少し溜まったりして重みが増します。
それでテイクオフしようとすると、夏より脚力が必要になるため、夏の感覚でテイクオフすると足がもたついて引っかかりやすくなります。特にサーフィンの後半、足が引っかかるという人は、装備の重み疲れが影響していると言えます。
外的要因
■寒さで足の筋肉がこわばる
そもそも寒くなると、内臓がある体の中心の温度を下げないように、冷えた空気に触れやすい手足から熱が逃げないように血管が収縮します。
それが続くと、手足の血液の循環が悪くなる→筋肉などの組織の栄養が足りない状態に→筋肉が硬くなります。
準備運動をしても、冷たい海に入ったら足の先から筋肉が萎縮してしまいます。
足の引っかかりはもちろん、全身の動きが少しもたつくと感じる人は、冷えの影響が大きいと言えそうです。
内的要因
また自身が原因の場合もあります。
テイクオフで、
・前足を引きずるように出すクセがある
・つま先が下がっていて、つま先をするように出すクセがある
場合は、引っかかりやすくなります。
特にロングボードなど長い板の人は、つま先が下がっていたり引きずるようにするクセがついているかもしれません。
サーフィンブーツ引っかかりの解消方法
サーフボードが引っかかる理由は、人により異なり、複合的だと思います。
それぞれ原因に必要な対策をすると、解消されます。
■ブーツが原因の場合
・ブーツのサイズをできるだけフィットしたものを選ぶ
ブーツは水を含むと伸びるため、できるだけ自分の足サイズにぴったりのものを選びましょう。(きついとつま先が痛くなるので注意)
・サンドペーパーで少しつま先を削る
ブーツが滑りにくく工夫されているので、そこを削る手もあります。サンドペーパーで軽く削って、ツルツルにすると、グリップ力が軽減されます。(削り過ぎに注意)
・サーフボードにワックスを重ね塗りしない
ブーツの滑らない特性を逆に利用して、足を移動する部分はワックスを重ね塗りしない。素足ほどではないですが、ワックスを塗っているときに比べればかなり引っかかりにくくなります。筆者も冬はワックスはサッと塗る程度です。ワックスの消費も抑えれられて、ある意味、一石二鳥です(笑)
■寒さが原因の場合
・入水前に柔軟運動をする
しっかりと柔軟運動をすることで、血行が行き渡りやすくなります。引っかかりだけでなく、サーフィン中の怪我を予防することもできますよ。
・サーフィン中にストレッチ
どうしたって冷たい海で足はこわばります。特に波まちが長い時。足首を動かしたり、気になる部分をほぐすとかなり違います。
■テイクオフのクセが原因の場合
・足をすらないように意識してテイクオフする
これは積み重ねの練習になりますが、足を上げるように意識することが大切です。意識して足を上げると、かなり引っかかりにくくなりますよ。
また簡単な改善方法としてお尻を上げてテイクオフすると、自然と脚が引き上がるので、比較的につま先が引っかかりにくくなります。ぜひ試してみてください。
■装備の重さで疲れやすいなど、筋力が原因の場合
・膝上げ体操
立ち姿勢で、膝蹴りのようなアクションを左右10回繰り返します。よく海で、入水前のサーファーがやっているエクササイズです。膝を前に出しやすくなりますよ。
個人的には、これは効果を感じています。冬は筋肉が思った以上に硬っていたんだなと実感。
・ダンベルスクワット
また平時の筋トレとして個人的におすすめなのが、ダンベルを使ったスクワット。簡単なのに、高負荷で、効率的に脚の筋力を鍛えることができます。脚が断然、上がりやすくなるので、引っかかりがかなり軽減されやすくなります。また筋力が全体的に上がるので、サーフィンも上達しますよ。
サーフィンのブーツが引っかかる原因を探り、対処法をいろいろ試してみてくださいね!